2017年2月議会
市川市議会2月定例会は、平成29年度施政方針・教育行政運営方針を始め、一般会計・特別会計等審議する大変重要な定例議会です。2月15日(水)に開会し3月15日(水)閉会いたしました。そして、市長より提出された41件の議案は、すべて可決成立いたしました。
また、市川市役所庁舎建て替えのため、今議会をもって私自身は18年間使用いたしました議場で最後の最後の一般質問となりました。次回の6月定例議会より、新第2庁舎にて平成32年4月の完成予定までの間、仮議場での開催となります。
   平成29年2月議会質問項目
○北東部のまちづくりについて
 (1)JR武蔵野線沿線まちづくりに係る権利者への対応に
    ついて
 (2)JR武蔵野線沿線まちづくり開発計画の考えについて
○道路行政について
 (1)北千葉道路の進捗状況に関する市の認識について
  ア、現在の市川・鎌ヶ谷間の進捗状況について
  イ、北千葉道路連絡調整会議における検討内容について
  ウ、早期整備に向けた今後の検討及び本市の取り組みに
    ついて
 (2)県道高塚新田市川線における道路整備のその後に
    ついて
  ・都市計画道路3・5・28号国分下貝塚線の事業区間
   及び県道市川柏線と交差する曽谷三差路の整備状況に
   ついて
○農業行政について
  ・都市近郊農業の諸問題に対する支援策について
  ア、いちかわ都市農業振興プランでは、未利用農地の
    利用促進を重点事業としているが取り組み方法に
    ついて
  イ、都市化が進む本市では、農業経営に対する市民の
    理解が必要不可欠であるが、取り組み状況に
    ついて
[質問と答弁を要約して報告させていただきます。]
 
   北東部のまちづくりについて
武蔵野線沿線まちづくりに欠かせないのが駅の存在で、新駅設置には新たな乗降客の数が必要である。そのためには、多様な人々が集まる賑わいが創造できるような開発計画が必要である。そこで、昨年度ワークショップにより「土地利用計画図」を作成したが、現状での本市の考えを伺う。
   
現在、市は関係権利者と共同で作成した土地利用方針図を基にまちづくり基本計画案を作成している。事業実現のため様々な観点から検討し、権利者の合意形成を得やすくスピード感を持った事業手法を考えていきたい。なお、新駅設置は本計画の重要なポイントでありJRの合意を得るべく十分な調整を行っていく。
   
  まとめ
すでに5年が経つ新駅設置を含めたまちづくり計画は大変な準備と時間が必要である。そこで、29年度末には外環道路が長い年月と関係者の努力が実り開通します。JR武蔵野線沿線まちづくりも、関係権利者や関係機関と慎重に進めていただき、このチャンスを逃さないよう、実現に向け取り組んでいただく事を市当局へ強く要望いたしました。

 
   北千葉道路の進捗状況に関する市の認識について
北千葉道路は都市計画決定から48年が経つ。外環道路もいよいよ完成間近で、外環道路と接続する北千葉道路で最も重要な市川、鎌ヶ谷間が整備に向け動き出した。そこで、幹線道路でもあり広域的な視点も大切ですが、地元市川市において北千葉道路はどのような効果があるか伺う。
   
現在、国道464号「大町梨街道」の慢性的な渋滞は北千葉道路に転換され、市内の周辺道路を含め渋滞緩和が期待できる。また、外環道路と繋がると東京、成田間が最短ルートで結ばれ、災害時の緊急輸送や地域間の連携や交流が容易になり、北千葉道路沿線の活性化にも寄与すると考えている。
   
  まとめ
国道464号線の渋滞の緩和や市川市内へ流入する車両は減少すると思います。しかし、北千葉道路の関係で車両の流れが変わり、一例を挙げれば、大町大野地域の市川特産の梨の販売に悪い影響があっては問題です。インターチェンジや交差点の位置など地元の意見も含め、しっかりと調査していただく事を要望いたしました。

 
   都市近郊農業の諸問題に対する支援策について
市内北部地域の住宅と隣接した露地畑や梨畑で栽培する農家は、肥料の臭いや農薬散布など、絶えず近隣住民に配慮していても苦情が入り、営農環境の悪化への対応に苦労している。また、本市特産の梨が、樹木が原因の病気により被害が増えていると聞く。そこで、市民の都市農業に対する理解促進や問題への対応方法を伺う。
   
都市農業への理解促進策として農業体験や学校給食での地元産を使った食育活動や市川産農産物のPRにも進めている。また、都市農地の空間は多面的な機能が発揮されることなど、市民への理解を図っている。梨の天敵である赤星病発生原因の「びゃくしん類」樹木の植栽禁止「市川市なし赤星病防止条例」を市民に周知徹底していく。
   
  まとめ
都市型農業の重要性・必要性を市民に理解していただくのは難しいかと思うが、やはり市民がいろいろ恩恵を受けていることを知らせるべき。例えば、新鮮野菜の供給に加え、緑の景観や癒し空間、防災機能や保水機能等々を、広報や農地に近い地域の自治会など通じてPRしていただく事を要望いたしました。

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